法律文献の記録

司法修習や,憲法学の研究で読んだ文献の備忘録として

刑裁修習3

最後に,事実認定に関して。

 

白表紙の『刑事事実認定ガイド』が大事なのは,言うまでもないが,それ以外に読んだものを。

 

・植村立郎編『刑事事実認定重要判決50選(上・下)』(立花書房,第3版,2020)

 刑法総論・各論,刑事訴訟法を網羅しているが,50選と言いながら,84個も掲載されており,50選ではない(笑)。

 

その中でも,読んだものをあげておきます。

 

・河畑勇「「被告人」の自白の信用性」

 最決平成24.2.22判時2155号119頁

・ 池田修「「共犯者」の供述の信用性」
 最判平成21.9.25判時2061号153頁

・蛯原意「「目撃者」の供述の信用性」
 東京高判平成7.3.30判時1535号138頁

・松田道別「「被害者」の供述の信用性」
 最判平成21.4.14刑集63巻4号331頁

・大野洋「犯人性に関する総合認定」

 最判平成22.4.27刑集64巻3号233頁

 

・熊代雅音「刑事事実認定についての2つの小考察」東京大学法科大学院ローレビュー14巻194頁

 最判平成21.4.14,最判平成22.4.27を題材に検討したもの。

 

 

それ以外には,司法研修所編『難解な法律概念と裁判員裁判』(法曹会)。

殺意,責任能力,共同正犯などについて,裁判員に対し,どう説明するか検討されたもの。